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< はじめに >
アイドルマスターの年表は、既にニコニコ大百科や個人サイトで既にまとめられているのですが、個人的に年表をまとめてみたいと思い、作成してみることにしました。始めは動画で作成してみたのですが情報収集だけでも大変で、それを動画にまとめるのはさすがに長続きしないだろうということで、作りかけで凍結。その後、ブログとして内容をまとめてみることにしました。
2001年
アーケード版アイドルマスター
ナムコが開発した新しいアーケード用筐体『リライタブルステージ』を使用したゲームの企画がスタート。ドラゴンを育成し、育てたドラゴンで全国のプレイヤーとオンライン対戦ができるターン制バトルゲーム『ドラゴンクロニクル』が先行して企画された。その後、第2弾の企画が立ち上がり、『ときめきメモリアル』、『サクラ大戦』等、当時人気があったギャルゲーをモチーフとした企画がスタートした。それが後の『アイドルマスター』である。プロデューサーは小山順一郎。ディレクターは石原章弘、通称ディレ1。(アーケード版アイドルマスターでは6人のディレクターがいたが、リーダー格のディレクター1であったのが石原ディレクター)
企画の立ち上げ当初は、女子プロレス、女子バレーを題材にしたものが企画されたが、最終的には、当時人気があったTV番組『ASAYAN』の影響もあり、アイドルを育成するゲームという方向性に定まった。
アーケード版アイドルマスター
石原章弘ディレクターの企画を基にアイドルゲームの開発がスタート。プレイヤーはマネージャーとしてアイドルを育成するゲーム。タッチパネル操作、オンライン対戦、携帯電話との連動等、リライタブルステージの特性を生かした内容になる予定。
2002年
アーケード版アイドルマスター
キャラクターデザインは、別企画でナムコのゲーム制作に関わっていた窪岡俊之が担当することに決定。窪岡が関わっていた別企画は後に『青春クイズカラフルハイスクール』として日の目を見ることになった。
この2人の女の子の絵は、初期にデザインされた天海春香と如月千早。この後、シルエットだけでもキャラクターが判別できるような親しまれやすいデザインが考えられ、最終的に、天海春香、如月千早、萩原雪歩(初期段階では恵という名前だった)、菊地真、高槻やよい、水瀬伊織、双海亜美、双海真美、三浦あずさ、秋月律子、四条貴音、我那覇響の計12名のアイドルがデザインされた。各アイドルの苗字は旧日本軍の戦艦の名前にちなんだものである。ちなみに、『たかね』、『ひびき』は容量の関係上、アーケード版には登場しなかったが、後にPSP用ゲームソフト『アイドルマスターSP』で改めて登場することになった。この際に、現在の苗字、キャラクター設定が決定。大幅なデザイン変更は無かったものの、『たかね』の髪の色が金髪から銀髪に変更された。
アーケード版アイドルマスター
ゲームのグラフィックに2Dアニメーションを使用する案があったものの、費用が掛かりすぎるということで3Dアニメーションが採用された。『青春クイズカラフルハイスクール』のキャラクター、神崎未来を基に試作モデルの制作が開始。この試作モデルの制作が成功し、春香のモデルが制作されることになった。
ゲームのプロトタイプを制作する為、春香役の声優オーディションが先行して行われ、春香役の声優は新人の中村繪里子に決定した。プロトタイプでは台詞のみの収録だった為か、後のオーディションで恒例となる、歌の審査は行われなかった。
アミューズメントマシンショー
アミューズメント産業の総合展示会『第40回アミューズメントマシンショー』が東京ビッグサイトにて開催された。
プロトタイプとして制作された『(仮称)アイドルゲーム。』が参考出展された。プレイヤーの一人称が『マネージャー』から『プロデューサー』に変更され、既にマネージャーとして収録されていた音声は撮り直された。ゲームがプレイできる状態で出展されており、アイドルとのコミュニケーションがタッチパネルで楽しめた。この時点でのアイドルゲームの開発度は2%。
ゲームの筐体の隣に展示されていた縦型のポップには、春香を含めた全てのアイドルが掲載されていたのだが、このポップには誤植があり、千早の絵に律子、律子の絵に千早の名前が印字されていた。
- 関連サイト -
・マイナビ / ネット利用ゲームの展開が加速
・ファミ通.COM / ナムコブース最大の注目は『ドラゴンクロニクル』
・GAMEWatch/ 「第40回アミューズメントショー」ブースレポート
・ASCII / "第40回アミューズメントマシンショー"が開幕
・ARCADIAMAGAZINE.com / 出展ビデオゲーム機一覧
ナムコ広報誌『NOURS』
ナムコの広報誌『NOURS』第39号がナムコ直営アミューズメント施設等で配布された。
特集コーナー『ナムコギャルズヒストリー』にて、アイドルゲームの情報が掲載。初期段階のキャラクターデザインの絵と共に、ゲーム内容・キャラクターの性格が紹介された。この特集コーナーには、アイドルゲームの他に『ゆめりあ』や『女子高生クイズ(仮称)』(後のカラフルハイスクール)といった新作ゲーム情報も掲載された。
- 関連サイト -
・バンナム / NOURS 2002 VOL.39 WINTER
アーケード版アイドルマスター
既に声優が決定していた春香役を含めた全アイドル役の声優オーディションが行われた。今回のオーディションは一次と二次に別れており、二次審査で歌審査が行われ、プロトタイプで春香役であった中村はこの二次審査から参加。オーディションの結果、9名の声優が選ばれた。
春香役はプロトタイプ同様に中村繪里子、千早役は今井麻美、雪歩役は落合祐里香、真役は平田宏美、やよい役は仁後真耶子、伊織役は釘宮理恵、亜美/真美役は下田麻美、あずさ役はたかはし智秋、律子役は若林直美に決定した。
ゲーム中でアイドルが歌う楽曲制作が始まった。この楽曲制作の為に、サウンドディレクター佐々木宏人を始めとした、ナムコのサウンドコンポーザーが集められた。
2003年
アーケード版アイドルマスター
楽曲収録数が多い為に、前半・後半に分かれての収録となり、まずは前半収録曲として、『太陽のジェラシー』・『蒼い鳥』(作詞:森由里子 作曲:椎名豪)、『Here we go!!』・『9:02pm』(作詞:yura 作曲:Jesahm)、『おはよう!!朝ご飯』(作詞:中村恵 作曲:佐々木宏人)の5曲×9名分の収録を開始した。
当時、双海亜美/真美役の下田はまだ高校生で、実家(鳥取)から収録現場に通っていた。
アーケード版アイドルマスター
できあがったゲームシナリオから順に音声収録を開始した。
この頃に、窪岡がキャラクターデザインを担当していた『青春クイズカラフルハイスクール』が稼働開始した。このゲームのキャラクター、九条彩華役の声優は三浦あずさ役のたかはし智秋が担当した。
- 関連動画 -
・青春クイズカラフルハイスクールデモ
アーケード版アイドルマスター
ゲームタイトルである『アイドルマスター\THE IDOLM@STER』が商標出願された。英語表記に『THE』と付くが、それは読まずに『アイドルマスター』と読むのが正解である。
アーケード版アイドルマスター
後半の収録曲として、『THE IDOLM@STER』、『First Stage』(作詞:中村恵 作曲:佐々木宏人)、『ポジティブ!』(作曲:mft 作曲:中川浩二)、『エージェント夜を往く』(作詞・作曲:LindaAI-CUE)、『魔法をかけて!』(作詞・作曲:神前暁)の5曲×9名分の収録を開始した。
当初、『THE IDOLM@STER』は製作の予定はなかったが、小山順一郎プロデューサーからの、ユーロビートで王道のもの(主題歌)をという要望から、佐々木宏人ディレクターにより、追加で作曲された。
アミューズメントマシンショー
アミューズメント産業の総合展示会『第41回アミューズメントマシンショー』が東京ビッグサイトにて開催された。
前回のアミューズメントマシンショーでは『(仮称)アイドルゲーム。』として参考出展されたが、今回は『アイドルマスター』としての映像出展のみとなった。実機の出展は見送られたが、『THE IDOLM@STER』をBGMに、ゲーム映像・声優陣の収録風景が編集されたムービーが出展された。
- 関連動画 -
・第41回アミューズメントマシンショー出展ムービー
あとがき
アイマス年表第1回目は、『企画スタート』から『第41回アミューズメントマシンショーにムービー出展』までを紹介しました。
アイドルマスターの歴史について掲載されているサイトはいくつかあるのですが、他のサイトと同じことを掲載しても仕方ありませんので、過去の資料を基に、開発段階の内容をまとめてみました。いろいろと間違っているところがあると思いますので、過去の記事は折を見て修正しつつ、新しい記事を作成していきたい考えです。