HISTORY OF IM@S WORLD

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アイドルマスターの歴史を様々なデータで振り返る

【ライブレポート】バンドメンバーが主役であると感じられた『MONACAフェス2016』

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イベント詳細

MONACAフェス2016
開催日:2016/04/30 開場16:00 開演17:00
会場:大宮ソニックシティ大ホール(埼玉県)
料金:S席8,800円 A席7,800円
出演者:
<MONACA>
岡部啓一、神前暁、高田龍一、石濱翔、帆足圭吾、田中秀和、広川恵一、高橋邦幸
<バンドメンバー>
堀崎翔(ギター)、後藤貴徳(ギター)、田辺トシノ(ベース)、まっしょい(ドラム)、sugarbeans(キーボード)、辻純更(コーラス)、室屋光一郎(バイオリン)、納富彩歌(バイオリン)、岡さおり(ビオラ)、奥泉貴圭(チェロ)
<765PRO ALLSTARS>
長谷川明子、下田麻美、原由実、沼倉愛美
<CINDERELLA GIRLS>
原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美
<STAR☆ANIS>
わか、ふうり、ゆな、れみ、えり、りすこ、るか
<AIKATSU☆STARS!>
るか、みき、みほ、ななせ、かな
<Wake Up, Girls!>
吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑
<チーム・ハナヤマタ(シークレットゲスト)>
上田麗奈、大坪由佳
<I-1 CLUB(シークレットゲスト)>
安野希世乃
<司会>
吉田尚記

出演者感想まとめ


1年ぶりに大宮ソニックシティ―ホールへ

 数々のアニメ・ゲームの楽曲を製作しているクリエイター集団『MONACA』の音楽フェスがゴールデンウィーク中に開催されるとのこと。しかも生演奏での楽曲披露とのことで、これは滅多にない機会だとS席でチケットの先行申込みに応募してみました。『MONACA』の楽曲そのものの魅力もそうですが、出演者が出演者なだけにチケット争奪戦に。運試しで申込んでみたのですが、思いがけずチケットがご用意されましたので、一昨年ぶりに大宮ソニックシティ―ホールへとやってきました。

 入場の際、アンケート用紙・WUGのチラシ・アイカツカードを頂きました。(アイカツおじさんではないので、このカードの価値が分からず)自分の座席は1階の後方。S席とA席に分かれていましたが、S席が1階席で、A席が2階席であったようです。念のために双眼鏡を持参したのですが、使うまでも無い距離感でしたので、一度も使用することはありませんでした。ステージに目を移しますと、それほど広くないステージに楽器が配置され、ストリングスについては透明な囲いが設置されていました。これは他の楽器の音に負けてしまうので、集音効率を上げる為の配慮であったのだと思われます。

 客層としては男性が多いのは当たり前として、思いのほか女性の姿をお見かけました。とはいえ、10%にも満たなかったと思われます。気になるのはコンテンツごとのファンの割合。しかしながら、同じアイドルコンテンツが集まったイベントですので、その中で1つしか興味が無いという方は少なかったのでは。ですので、様々なTシャツを着られた方をお見かけしました。その中で印象的でしたのが、長谷川明子さんの単独ライブのTシャツ。本日は長谷川さんのライブ復帰となった日。その日を心待ちにしていたんだろうなと、勝手に感慨深い気持ちになってしまいました。


セットリスト(全28曲)

M01:READY!!(『THE IDOLM@STER』OP #2-12)
   ANIM@TION MASTER 01 READY!!(11/08/10)より
   作詞:yura
   作曲・編曲:神前暁
   歌:765PRO ALLSTARS


M02:7 Girls War(『Wake Up, Girls!』OP)
   7 Girls War(14/02/26)より

   作詞:辛矢凡
   作曲:神前暁、田中秀和
   編曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!


M03:Star!!(『シンデレラガールズ』OP #2-12)
   ANIMATION PROJECT 01 Star!!(15/02/18)より
   作詞:森由里子
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:CINDERELLA GIRLS

M04:アイドル活動!(『アイカツ!』挿入歌)
   First Live!(12/12/26)より
   作詞:uRy
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:STAR☆ANIS & AIKATSU☆STARS!

M05:芸能人はカードが命(『アイカツ!』BGM)
   アイカツ!の音楽!! 02(14/08/27)より
   作曲・編曲:帆足圭吾

M06:START DASH SENSATION(『アイカツ!』OP #153-178)
   START DASH SENSATION/lucky train!(15/10/28)より
   作詞:こだまさおり
   作曲・編曲:石濱翔
   歌:AIKATSU☆STARS!

M07:Precious(『アイカツ!』ED #76-101)
   SHINING LINE*/Precious(14/04/30)より
   作詞:辻純更
   作曲・編曲:帆足圭吾
   歌:りすこ

M08:硝子ドール(『アイカツ』挿入歌)
   Third Action!(13/02/27)より
   作詞:こだまさおり
   作曲・編曲:帆足圭吾
   歌:れみ

M09:SHINING LINE*(『アイカツ!』OP #76-101)
   SHINING LINE*/Precious(14/04/30)より
   作詞:こだまさおり
   作曲・編曲:石濱翔
   歌:STAR☆ANIS

M10:毎日がアイドル活動→
   伝説のアイドル・マスカレード→
   キラッキラの輝き
   アイカツ!の音楽!! 01(13/09/25)より
   作曲・編曲:田中秀和、岡部啓一、広川恵一

M11:ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!
   (『AIKATSU☆STARS!のラジカツ!』主題歌)

   ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!(15/11/02)より
   作詞:畑亜貴
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:AIKATSU☆STARS!

M12:カレンダーガール(『アイカツ!』ED #1-25)
   Signalize!/カレンダーガール
(12/11/21)より
   作詞:こだまさおり
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:STAR☆ANIS

M13:それは運命の出会い(『ハナヤマタ』BGM)
   ハナヤマタ音楽集『華鳴音女』(15/04/22)より
   作曲・編曲:高田龍一、帆足圭吾

M14:花ハ踊レヤいろはにほ
   花ハ踊レヤいろはにほ(14/08/27)より
   作詞:畑亜貴
   作曲・編曲:高田龍一、田中秀和
   歌:チーム・ハナヤマタ

M15:踏み出す勇気→輝く予感→えがお→色づきだした世界→
   あふれる喜び(『ハナヤマタ』BGM)
   ハナヤマタ音楽集『華鳴音女』(15/04/22)より
   作曲・編曲:高田龍一、帆足圭吾

M16:ヨロコビ・シンクロニシティ
   ハナヤマタ音楽集『華鳴音女』(15/04/22)より
   作詞:畑亜貴
   作曲・編曲:石濱翔
   歌:チーム・ハナヤマタ

M17:Beyond the Bottom
   (『続・劇場版 Wake Up, Girls! 後編』主題歌)

   Beyond the Bottom(16/01/29)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・曲:田中秀和
   歌:Wake Up, Girls!

M18:止まらない未来
   (『続・劇場版 Wake Up, Girls! 後編』挿入歌)
   リザレクション/止まらない未来(16/01/13)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:広川恵一
   歌:安野希世乃


M19:前を向いて、走れ!→ここはグリーンリーブス→
   GATE→助走→
厳しき都(『Wake Up, Girls!』BGM)
   Wake Up, Best!(15/03/18)より
   作曲・編曲:高橋邦幸、田中秀和、広川恵一

M20:言の葉 青葉(『Wake Up, Girls!』ED)
   言の葉 青葉(14/03/18)より
   作詞:只野菜摘
   作曲・編曲:岡部啓一
   歌:Wake Up, Girls!

M21:タチアガレ!(『Wake Up, Girls! 七人のアイドル』主題歌)
   Wake Up, Best!(15/03/18)より
   作詞:辛矢凡
   作曲・編曲:神前暁
   歌:Wake Up, Girls!

M22:M@GIC☆(『シンデレラガールズ』挿入歌 #25)
   ANIMATION PROJECT 2nd 07(15/11/25)より
   作詞:森由里子
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:CINDERELLA GIRLS

M23:ススメ☆オトメ ~jewel parade~
   CINDERELLA MASTER jewelries! 001(13/09/25)より
   作詞:森由里子
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:CINDERELLA GIRLS

M24:Thema of Cinderella Girls→The Girls Etiquette→
   The Dancing Glass Slippers(『シンデレラガールズ』BGM)

   ANIMATION PROJECT ORIGINAL SOUNDTRACK(16/03/30)より

   作曲・編曲:田中秀和

M25:少女たち→いつもの空→春香の葛藤
   (『THE IDOLM@STER』BGM)

   ANIM@TION MASTER 02(11/09/07)より
   作曲・編曲:高田龍一

M26:初恋 ~一章 片想いの桜~
   生っすかSPECIAL 01(12/08/15)より
   作詞:yura 作曲・編曲:高田龍一
   歌:765PRO ALLSTARS

M27:自分REST@RT(『TEH IDOLM@STER』挿入歌 #13)
   ANIM@TION MASTER 05(11/11/30)より
   作詞:佐々木宏人
   作曲・編曲:田中秀和
   歌:765PRO ALLSTARS

M28:おわらない僕らのMusic
   神前 暁 20th Anniversary(20/03/18)より
   作詞:こだまさおり
   作曲・編曲:神前暁
   歌:出演者全員


 出演者紹介のオープニング映像では、各出演者が映し出される度に盛り上がりをみせました。中でもMONACAスタッフである田中秀和さんの際には大盛り上がりに。ライブ1曲目から4曲目まで立て続けに、それぞれのコンテンツの代表曲が披露されたのですが、その内3曲が田中さんによるもの。今回はアイドルアニメコンテンツ(アイマス、アイカツ、WUG)が主となっていたライブ。その中で主要な曲を担当されているだけあって、その功績を讃える声であったと感じました。

 初めの4曲連続披露で会場が温まった中、MONACAの代表取締役である岡部啓一さんが登場して開会宣言が行われました。その後、司会のニッポン放送アナウンサー吉田尚記さんが登場。MONACAスタッフ皆さんの紹介が行われました。実際にMONACAスタッフの方々を目にすることはもちろん初めてでしたが、数多くのアニメイベントに顔を出されている吉田さんも初めてだったり。しかし、初めてなのにも拘わらず、初めてな感じが全くしない妙な感覚がありました。MONACAスタッフの方で印象の残ったのは広川恵一さん。遠くから観ていますと、声優の吉野裕行さんに似てるなと思ったのでした。(どうでもいい感想)


劇伴を効果的に使うことで高揚感がプラスされる

 STAR☆ANIS & AIKATSU☆STARS!。1人1人、異なるデザイン・カラーの衣装。とっても派手で目を引きます。一目で誰が誰なのか分かりやすくしているのは、本来のターゲットである小さなお友達に対しての配慮なのでしょうか。それに対して、他のコンテンツがお揃いの衣装であるというのは、なかなか興味深い現象です。単に派手と言うだけでなく、しっかりとした作りで、あからさまなコスプレ感が無く、子供相手だからとごまかしをしない姿勢が感じられました。

 歌入りの曲だけでなく、劇伴音楽が途中で挿入される珍しい構成。『アイカツ!』のブロックの際には、ドレスチェンジ時のBGM『芸能人はカードが命!』からの主題歌『START DASH SENSATION』の流れがありましたが、これには否応なく盛り上がるというもの。以前にガンダム関連の音楽フェスに参加したのですが、その際には曲に入る前に名シーンを音声入りで流していまして、これもまた良い演出で曲に入る前に気持ちが高まりました。今回のフェスではアニメの映像は流れませんでしたが、アニメの名場面が流れる中で、バンド演奏によるパフォーマンスをされたとしたら。新たなアニメライブフェスの可能性を感じたのでした。

 ブロック終わりごとに、出演者と作曲者が同じ壇上に立つという今までにない光景を観ることができました。作曲者からの感想が直に聞けるというのはMONACAフェスならでは。意外なセットリストであったという話題が出ていましたが、『Presious』と『硝子ドール』はまさかのソロ。そして、ラジオ番組の主題歌『ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!』と裏をかいた選曲。『ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!』では、タオル回しで会場を沸かせていまして、アイカツに詳しくない自分としてはライブの定番曲なのかなと思って観ていたのですが、なかなかマニアックな選曲であったのだと後から知りました。


シークレットゲストのハナヤマタ。しかし、自分の目に映ったのは…

 アイカツの次はWUGかなと思いきや、聴いたことがあるような、ないような劇伴が流れ、その曲が終わった後に登場したのがシークレットゲスト『チーム・ハナヤマタ』でした。出演者の並びを考えて、もしかすると『ハナヤマタ』の楽曲が披露されるのではないかと思っていましたら、それが現実に。劇伴作曲の高田龍一さんが話されていましたが、聴いてすぐにバレない様に和のテイストを差し引いたアレンジをされていました。暗転の中、メンバーが登場するところを盛り上がりの最高潮にしたかったのかもしれません。『チーム・ハナヤマタ』が歌い終わった後、そのまま劇伴パートに移ったのですが、興奮冷めやらず、会場からのざわめきがしばらく続いたのでした。

 ハナヤマタと言えば鳴子。察しの良い方が何人かいらして、会場からも鳴子の音が大きくは無かったものの鳴っていました。以前に、別のイベントでハナヤマタのステージを観たことがありましたが、あの時には鳴子を持つ方が多すぎてうるさいぐらいでしたので、これぐらいのほうが丁度良いなと感じたのでした。

 本来であれば出演の予定がなかったシークレットゲストである、上田麗奈さん、大坪由佳さんに目がいくと思うですが、沼倉愛美をずっと観てしまいました。このハナヤマタが放映されていた当時、髪型がショートの頃であったら、役のままのビジュアルであっていただろうなと思っていたのが、今ではショート。役とのシンクロが完璧で見惚れてしまいました。


I-1 Culb、そして、早坂さん達がまさかの登場

 続いては『7 Girls War』の衣装での登場のWUG。ハナヤマタのインタビューの際に先に田中美海さんと奥野香耶さんが抜けていましたのでバレバレの登場でした。(抜ける際、2人とも役を通して上田さんと会話されていたのが、うれしなつかし)ステージが狭かったこともあって、フォーメーションダンスが売りのWUGにとっては、動きが少々窮屈に見えましたが生演奏でのWUGは新鮮に映りました。疾走感溢れるドラムサウンドによる『7 Girls War』、『Beyond the Bottom』、『タチアガレ!』。ストリングスが光る『言の葉 青葉』。これに、WUGの躍動感あふれる『動き』が加味されるわけですから、バンドとの相性が抜群でした。

 シークレットゲストとして小早川ティナ役の安野希世乃さんが登場。初夏を感じさせる爽やかな衣装で、シンデレラガールズの3rdライブで拝見したときとは別人の様。続・劇場版でのI-1 Clubの楽曲『止まらない未来』を披露されました。シークレットゲストとしてハナヤマタは予想していたのですが、さすがに安野さんの登場は予想外。ですが、安野さんはWUGはもちろんのこと、アイマスもアイカツも出演されていて、どのコンテンツにもゆかりがある方。そう考えますと出演は必然的であったのかもしれません。昨年末に開催されたWUGのライブで聴くことができなかったI-1 Clubの楽曲が、ここで思いがけず聴くことができて有難い限りでした。

 作曲家陣が、劇中に登場する音楽プロデューサー早坂相に扮して、あの特徴的なねじりマフラー姿で登場。確かにリアル早坂さん達であります。吉田アナの振りで、神前さんがWUGのオーディションの際に立ち会った話や、田中さん作曲の『Beyond the Bottom』を褒める等、雑誌記事やツイッターで拝見した内容のことが、神前さんの口から実際に聞く事ができました。


少人数ならではの魅力が感じられたシンデレラガールズ

 ラジオパーソナリティ組と双葉杏役の五十嵐裕美さんという珍しい少人数体制であったCINDERELLA GIRLS。普段ですと大人数の場合が多いので、属性別にパート別けされて一斉に歌われるのが常ですが、今回はトリオでしたのでソロで歌われるところもありました。『Star!!』や『M@GIC☆』は大人数で歌われる曲ですので、ソロパートでそれぞれの個性であり魅力が発揮されるのは珍しく、トリオだからこその良さが感じられました。本来であればセンター(大橋さん)が歌うパートを歌えて、思わずドヤ顔してしまったと話されていた五十嵐さん。なかなか無い機会でしょうからそうなってしまうのも無理ないでしょう。バンド演奏に乗せられたのか、青木さんがいつも以上に楽しそうにしていたのも印象的でした。

 シンデレラガールズの劇伴はスキャットが取り入れられているところが特長的ですが、そのスキャットを担当された辻純更さん本人の歌声でそれが披露されました。他のライブイベントでは劇伴を披露されること自体珍しく、しかもオリジナルメンバーでとなるとまず無い訳で、貴重な場に居られたのだなとしみじみ感じられた時間でした。


ライブイベント復帰の長谷川さんに「お帰り!!!」の声が

 765PRO ALLSTARSは、アニメの監督を務められた錦織敦史さんがデザインされた7thライブの衣装で登場。あの時には髪を染められていた長谷川さんが黒髪に。時代の流れを感じるかと思いきや、『READY!!』、『自分REST@RT』でのパフォーマンスは7thを彷彿とさせるキレのある動きを見せていました。長谷川さんがライブイベント復帰ということで、ブロック終わりのトークコーナーでは、会場から「お帰り!!!」の声が。それに対して「ただいま!!!」と返した長谷川さん。当人よりも、両隣に居た沼倉さん、下田さんが泣きそうになっていたのでした。手を胸に当て、深々とお辞儀するスタイルも当時のままで、765プロのダブルセンターの1人が帰ってきたのだなと実感したのでした。

 9thライブぶりに歌われた『初恋 ~一章 片思いの桜~』。その際には沼倉さん1人で歌われていましたが今回は4人。ソロで歌うのも良いですが、それぞれのソロパートを重ねてから合唱する抒情的な流れはこの曲に相応しいもの。間奏部分では、ゆっくりと歩みながら、各々が想いにふける劇調な演出がとられていました。

 ブロック終わりにシンデレラガールズの劇伴を担当された田中さんが話されていたのが、高田さんが担当されていた765プロのアイマスを踏襲しつつも、渋谷系を意識されたということ。これには、やっぱりそういう考えがあったのかと再確認。代わって、アイマスとはアーケード版稼動前から縁のある神前さん。ナムコに所属されていた時代の話になりまして、学生時代の下田さんの話も。当時はセーラー服で収録に来ていたと話をされていたのですが、下田さんから「ブレザーです!」とツッコミが。どうやら神前さんはセーラー服派のようです。


バンドメンバーが主役であると感じられたイベント

 全ブロックの演目が終了し最後の挨拶へ。ハナヤマタの挨拶の際、上田さんが代表して挨拶している中、後ろで顔芸を披露する大坪さん。その笑いの流れが、WUGやシンデレラガールズといった笑いに貪欲な方たちに伝染していったのでした。

 同時期に神前さんが作曲された『M@STERPIECE』と『タチアガレ!』。この2曲を同じ空間で披露される日になるかもしれないと期待しましたが、それはならず。しかしながら、まさかの神前さんの新曲がラストで披露。『終わらない僕らのMusic』。いつものキャッチーなイメージはあまり感じられなかったのですが、メロディラインが分かりやすいので初めて曲を聴いてもすぐに歌える感じの曲でした。その辺りを意識して作曲されたのかもしれません。グループごとに歌うパートが異なり、作曲家陣も1つのグループとして歌われていまして、なんとも微笑ましい光景でした。

 最後に出演者の皆さんが降壇される中、最後まで残っていたのがバンドメンバー。そのバンドメンバーに対して惜しみない拍手が贈られました。これまで生バンドのイベントも参加したことがありますが、今回の『MONACAフェス』ほどバンドメンバーが主役であったと感じられたイベントは他にはありません。MONACAのサウンドを伝えるという役目を担ったバンドメンバーに改めて拍手をささげたい、そんなイベントでありました。今回披露されなかった楽曲や、アイドルソング以外でも様々な名曲を生み出しているMONACA。まだまだ聴いてみたい曲が数多く、来年もまた開催して欲しいものです。


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