HISTORY OF IM@S WORLD

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アイドルマスターの歴史を様々なデータで振り返る

【レビュー】PS VITA TVで改めてプレイ『アイドルマスターSP』

 2013年11月14日に、携帯ゲーム機であるPS VITAのゲームがテレビで楽しめるPS VITA TVが発売されましたので早速購入してみました。とても小型なゲーム機で、名刺入れぐらいのサイズ。これ1台で、PS VITA、PSP、PS1、PCエンジンのゲームや、音楽、映像、書籍等々のコンテンツが楽しめます。(残念ながら生産終了)

PlayStation Vita TV (VTE-1000AB01)【メーカー生産終了】

PlayStation Vita TV (VTE-1000AB01)【メーカー生産終了】

 

 
 PS VITA TVを起動するとPS VITAと変わらない画面が。グラフィックインターフェイス自体は変えずに、コントローラで操作ができるようになっています。タッチパネルで操作するPS VITAを先に触っていましたので、コントローラで操作することに違和感を感じましたが、これは操作していくうちに慣れるでしょう。

 コントローラはPS3のものがそのまま使用可能。日本製と間違えて購入してしまった海外製のコントローラが家に転がっていましたので、それをPS VITA TV用のコントローラとしました。他にも用途別のコントローラを持っているのですが、残念なことにこれらは接続できず。もちろん、レースゲーム用のステアリングコントローラも。今後、対応してくれるかもしれませんが、現状では使用できないようです。これでは『ハンドルでアイドルマスターSPをプレイしてみた』ができない…。いや、むしろできなくてよかった。ということで、『PS VITA TVでアイドルマスターSPをプレイしてみた』です。


タイトル:アイドルマスターSP PSP the BEST
ハード:PSP ジャンル:アイドルプロデュース
発売日:2010年1月28日 価格:2,800円

アイドルマスターSP パーフェクトサン PSP the Best

アイドルマスターSP パーフェクトサン PSP the Best

 



 アイマスSPには、プロデュースできるアイドルがそれぞれ異なる3バージョンがあるのですが、今回プレイしてみたのは、天海春香・菊地真・高槻やよいがプロデュースできる『パーフェクトサン』です。

 PS VITA TVでアイマスSPをプレイするには、プレイステーションストアで、ゲームのデータを購入する必要があります。価格は2,800円。プレイステーションストアで販売されているソフトのUMDディスクを所持している場合、価格が割安になる『UMDパスポート』というサービスがありますので、それを利用しようかと思ったのですが、バンダイナムコゲームスのゲームはそれに対応していないという罠…。その昔、3バージョンをまとめて予約購入した覚えがありますが…て、定価で買い直しましたよ!



 アイマスSPは、アーケード版アイマスの開発を行ったメトロというゲーム会社が開発を担当しました。ディレクターを担当したのもアーケード版のディレクターであるディレ1こと石原さんですので、アーケード版の正当な続編?いやリメイクというべきですか。

 Xbox360版でもそうでしたが、アーケード版から使用されている音声が引き続き使用され、SPで追加されたストーリー部分には、新規録音された音声が使用されています。さすがに、アーケード版の音声とSPの音声では収録時期が離れすぎていますので、この音声の切り替わり部分では違和感を感じてしまいます。この音声の違和感を一番感じてしまうのはやはり双海亜美/真美役の下田さんでしょうか。アーケード版の頃の声はとても幼く、まだ役者として右も左も分からないといった頃に収録された音声でしょうから無理もないです。この件については、統一性のない音声と言ってしまえばそれまでですが、この違和感を逆に楽しむのもまた一考。昔は昔で初々しさが、今は今で演技力の向上が垣間見える。そう考えますと、アーケード版から現在にさかのぼって音声を聴き比べてみるのも面白いかもしれません。

 VITA TVでせっかくプレイしますので、そのあたりの感想も。グラフィックに関してですが、PSPサイズで作られたものを無理やり引き伸ばしていますので、画面が滲んで見えるのは仕方なしというところでしょうか。あと、キャラクターの輪郭部分のジャギーが強く、ギザギザ感があります。VITAにはこれを抑えるバイリニアフィルタリングという機能があったのですが、VITA TVにはその機能が無いようです。仕方がないのでこのままプレイすることに。担当アイドルはメインヒロインの天海春香に決定。ここで芸名が付けられるのですが、そのままでいきましょう。そのままで。


 久しぶりにアイマスSPをプレイしてみると、思いのほか初心者向けに作られていたのだなと感じました。Xbox360版には登場しなかった事務員の音無小鳥さんがゲームを進める上でのアドバイスをくれますし、アイマスのゲームの肝とも言えるオーディションに関しては、ゲームシステムについて詳しく説明が入ります。なかなか難しいシステムですので、説明書も読まずにプレイしても、よく分からないままオーディションが終わってしまうでしょうから、家庭用ゲーム機用としては必要不可欠な追加要素であったと思います。(Xbox360版には無かったでしたが)




 PSPの特性を生かして、TV出演シーンでは縦カメラでの映像も見ることが可能となっています。小さなPSPの液晶でも、本体を縦にすることでアイドルの全身を映し出すことができるというものなのですが、VITA TVですと、縦置きできるモニターでないとその恩恵は受けられません。しかしながら、首をかしげて見れば大画面で縦画面が楽しめますよ!なんだか首が痛くて仕方ないですけど楽しめますよ!

 PS VITA TVでアイマスSPをプレイしてみましたが、さすがにグラフィック面はXbox360版に劣るものの、ライバルとして、961プロのアイドル、星井美希・四条貴音・我那覇響が登場するゲームというのは、今となってみれば面白いものだと思います。アイマス2やアニメからアイマスを知った方が、このゲームをプレイされると、パラレルワールドとしてアイマスSPが楽しめるのではないでしょうか。先にSPをプレイしていると、逆にアイマス2やアニメがパラレルワールドとして感じることもあると思います。同じアイマスでも、作品ごとに世界線が少しずつ違うので、最初に触れた世界線によって、人それぞれ見え方、捉え方が変わってくるという訳です。同じような世界観でずーと続いてきたコンテンツだからこその楽しみ方があるのではないかと大変興味深く思うのでした。


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