HISTORY OF IM@S WORLD

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アイドルマスターの歴史を様々なデータで振り返る

音質こだわり派でない方向けのアイマスハイレゾ話。価格ほどの価値があるのかどうか。

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 アイマスの音楽配信では、通常の配信とハイレゾの配信の2種類が行われています。ハイレゾの方が価格が倍ほど高く、高音質なわけですが、実際のところ、価格ほどの差があるのかどうか確認してみることにしました。ハイレゾを再生する環境を用意するには、パソコンの場合はUSB-DACが必要となりますが、スマホ(andoroid系)であればそもそも再生機能が内蔵されていたりするので、あとは対応したスピーカー・ヘッドフォンが必要となります。対応したものは、それなりに高額なものになりますので、環境を整えるだけでもかなりの失費に。


 ワイヤレスでノイズキャンセリングが評価されている WH-1000XM3。後継機が発売予定されていたので、値が落ちていたタイミングでの購入。ノイズキャンセリングについては、完全に音を遮断するってほどではないものの、ヘッドフォンを外すと、エアコンの音が聴こえ始めたので、音に集中するには良い機能だと感じました。ちなみに音の確認については、Xperiaをオーディオプレイヤーにして、変換アダプタで有線接続した状態で行いました。


ひとくくりにハイレゾと言っても

  確認する前にハイレゾについての話を。ハイレゾという名でひとくくりにされていますが、実際のところ、同じハイレゾでもそれぞれ別物であったります。ハイレゾ環境で収録されたものについては、真のハイレゾと言えるでしょう。(この場合、音質のみの話で、マスタリング[原盤制作の最終工程]の上手い下手は問わない)収録当時はハイレゾ環境ではなかった為に、独自技術でハイレゾ並の音質に変換しているもの、アイマスで言えば日本コロムビアのORTマスタリング技術を使用したものについては、ハイレゾ相当と言えます。つまりは同じハイレゾでも音質に差がある訳ですが、この音質の差に違いを感じられる人がどれほどいるのかというと、選ばれし者しか分からないレベルで少ないと思われます。正直なところ、ほとんどの方は音質について、CD音源でもオーディオ環境のグレードアップで満足できるのではないでしょうか。そう考えてしまいますと、ハイレゾの存在価値はという話になってしまいますが、音質の高低よりも、ハイレゾに対応したマスタリングができているかどうかが重要。それができていれば、音質こだわり派ではなくとも差が感じられるのもまた事実。アイマス5ブランドから、それぞれ1曲ずつハイレゾ版を購入してみましたので、その感想を。


アイマス5ブランドから1曲ずつ選曲しての感想

 <日本コロムビア>
 ◎765:アマテラス
 ◎デレ :ツインテールの風
<ランティス>
 △ミリ :アイル (Harmonized ver.)
 △エム :夜空を煌めく星のように
 △シャニ:アルストロメリア

 ハイレゾで活きそうなだという観点と、個人的な趣味を掛け合わせた選曲。◎>◯>△で評価。CD音源と比べてのインパクトでの評価です。音質については、前述した通りオーディオ環境を揃えることで何とでもなるという考えで未評価。日本コロムビアとランティスで分けましたが、それには理由があり、ハイレゾの製作工程が異なるからです。ハイレゾ製作に関する過去の記事を確認したところ、日本コロムビアの場合は、ハイレゾ用としてマスタリングし直していますので、CDと販売タイミングがズレるものの、グレードアップした楽曲になります。ランティスの場合は、CD用としてマスタリングしたものを高音質配信することで、CDと同じタイミングで販売できていますが、原盤そのものとなります。全てが全て、その製作工程だとは言い切れませんが、実際に聴いてみたところ、そう思わざるをえない結果となりました。

<参考記事>
【連続インタビュー(上)】「アイドルマスター」のハイレゾはどうやって作られたのか? コロムビアに聞く制作の舞台裏
ランティスのハイレゾ・アニソンを聴いてみた


価格ほどの差があるものとないものがある

  初めから、ハイレゾの曲だけを聴いていればランティスのものでも、良い音質だなと感動を覚えるかもしれません。しかし、CD音源と聴き比べますと、そう大した差は感じられずインパクトは弱い。これは、自分のオーディオ環境(圧縮音源でもハイレゾ並に変換する機能『DSEE HX』が働く)によるものかもしれません。そもそも、CD音源だから悪いということではなく、オーディオ環境を整えた時点で、それなりに聴けるものになっているので、人によってはCD音源で満足できるレベルにまでもっていけるのです。

 結論として、単純にハイレゾ化したものについては、価格ほどの差があるかどうかというと、音質こだわり派であればあるのでしょうけれども、個人の感想としては、さして無いという結論に。とはいえ、ハイレゾ版製作の際に、音の作りを変えているとなれば話は別。この場合、出来が良ければインパクトが感じられ、満足感があります。しかしながら、実際に購入してみないことには、その出来不出来は分らず。音楽に関しては、他者のレビューを参考することはあまり当てにならないと考えます。好みも人それぞれなので、自分自身で聴いてみないことには真価が分からないのが辛いところです。高音質で視聴できると良いのですがね。


おまけ:購入履歴

△:音質は良くなっているがCDで十分。
〇:CDよりは良いと感じる。
◎:ハイレゾの価値を感じる。
☆:とにかくオススメ。

 <日本コロムビア>
 ◎合同 :なんどでも笑おう
 ◎合同 :VOY@GER
 ◎765:隣に…[ORT]
 〇765:my song[ORT]
 ◎765:眠り姫[ORT]
 〇765:DIAMOND[ORT]
 〇765:M@STERPIECE[ORT]
 〇765:Destiny
 ☆765:SMOKY FRUITS
 ☆765:アマテラス
 ◎961:Blooming Star
 ◎デレ :こいかぜ[ORT]
 ☆デレ :薄荷 -ハッカ-
 ☆デレ :メッセージ
 〇デレ :M@GIC
 ☆デレ :STORY
 ◎デレ :ラブレター
 ☆デレ :秋風に手を振って
 ☆デレ :ツインテールの風
 ◎デレ :オウムアムアに幸運を
 ◎デレ :アンデッド・ダンスロック
 ◎デレ :ハーモニクス(コラボ)
 ☆デレ :あらかねの器
 ◎デレ :O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!
<ランティス>
 △ミリ :Thank You! 
 △ミリ :オレンジの空の下 
 〇ミリ :dear...
 △ミリ :おまじない
 △ミリ :星屑のシンフォニア
 △ミリ :アイル (Harmonized ver.)
 △ミリ :Understand? Understand!
 〇ミリ :ハミングバード 
 ◎ミリ :スタートリップ
 〇ミリ :ハーモニクス
 〇ミリ :餞の鳥
 〇ミリ :パンとフィルム
 〇ミリ :あたためますか? 
 △エム :STARLIGHT CELEBRATE!
 △エム :スマイル・エンゲージ
 △エム :夜空を煌めく星のように
 △エム :Beyond The Dream
 △エム :Reason!!
 〇エム :Swing Your Leaves 
 〇エム :mermaid fermata
 △シャニ:アルストロメリア
 〇シャニ:Wandering Dream Chaser
 〇シャニ:いつだって僕らは
 〇シャニ:星をめざして
 〇シャニ:プラスチック・アンブレラ
 〇シャニ:あおぞらサイダー
 〇シャニ:神様は死んだ、って

 さすがに各ブランド1曲ずつでは結論付けるのは早いということで、いろいろと購入してみることに。実際聴いてみたところ、日本コロムビア製のものはそもそもハイレゾ向けに作り直しているので変化を感じやすい。ランティス製のものはCD音源の出来に左右されます。とはいえ、最近のものは質が良くなっている印象があります。(ものによっては作り直している?)あと、音圧については、日本コロムビアは低くなり、ランティスは高めのままであることは分かりました。音量を合わせたい場合は、日本コロムビアのハイレゾ曲の音量を上げる必要があります。


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